施設長通信令和二年1月

菩提の家施設長 施設長通信

あとわずかで令和元年が終わろうとしてます。相変わらず秋を感じる間もなく夏から冬になり、そして今年は暖冬の冬になりそうです。

 平成から令和へ元号が変わったのが今年とは思えなくくらい、バタバタと時間が過ぎていきました。惰性でしてしまったこと、新しい試みをしてみたこと、職員一同反省しつつ常に進化していける事業所にしていきたいと思います。

 来年は2020年は、東京オリンピックが開催されます。日本の景気回復の起爆剤となってくれたらいいのですが、10月の消費税増税以降キャッシュレス決済でのキャッシュバック金額は一日に10億円という税金が使われていたり、風邪や花粉症などでの医療保険適用の見直しが提言され、2022年にはドラッグストアでの市販薬での治療に変わるかもしれません。団塊世代が後期高齢者となる2020年から2030年までにはさまざまな日本の社会保障制度の見直しがされるのではないでしょうか。先日も新聞に“70歳まで雇用の確保”や、75歳以上の高齢者の医療負担を1割から2割に引き上げるという記事が載っておりました。現役世代だけでは社会保障制度の負担ができずに、高齢者にも働いて負担してもらおうとする動きがあります。

 医療の進歩とともに人生100年時代と言われていますが、60歳で定年を迎え余生を好きなことをして過ごすことはもはや贅沢で、国の政策の為に働き続けないといけなくなりそうです。

 暗いことを言ってても仕方ありませんし、今現在の制度も過去には議論され変化してきたものです。来年度は大阪府で重度障害者が通勤・通学時や就労時に介護サービスを公費で受けられる独自の支援制度を創設する予定で、障害を持つ人の社会進出がもっと活発になることを期待しています。障害福祉の世界が社会に存在する当たり前になってこそ社会保障制度が充実した新しい時代の日本になれると思い、そのためには我々障害福祉事業に携わるスタッフも日常的に意識とアンテナを高めていきたいと思います。

 今年一年菩提の家をご利用くださいまして、誠にありがとうございました。利用者の皆様、ご家族の皆様のご理解・ご協力があってこそ今年一年のしめくくりと、新しい一年を迎えることができ、大変うれしく思っております。どうか、来年も菩提の家をどうぞよろしくお願いいたします。すべての職員と力を合わせて令和二年も楽しい事業所にしていきたいと思います。

 では皆様、よいお年をお迎えください。新年は1月6日(月)からスタートになります。