施設長通信令和二年2月

菩提の家施設長 施設長通信

暖冬と言いつつも寒波が来襲すれば、やはり冬。気持ちを一気に引き締めてくれる寒さになりましたね。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、日本は島国なのでウイルスの侵入を防ぐには容易いはずなのに、日本政府は桜を見る会の追求ばかりですね。

私はスギとヒノキのアレルギーを持っているので、花粉症シーズンにはマスクの品薄状態はなんとか回復を祈りたいところです。

 先日、南海電鉄からみさき公園の正式な閉園が発表されました。昔は電鉄会社が運営する遊園地は各地にありましたね。さやま遊園・あやめ池遊園地・玉手山遊園地・宝塚ファミリーランドなどなど、子供のころ親に連れて行ってもらった記憶があります。そしてまた関西からひとつ遊園地がなくなろうとしてます。USJの台頭?遊び方の多極化?インドア化?なのでしょうか。みんなで思い出作りに3月は生活介護でみさき公園へ行こうと思います。動物園もあってイルカショーもあってちょっと遠出にもなるし、一日楽しめそうなのでみんなで思い切り遊んできたいと思います。お楽しみに!!

 去年からちょっと気になっていたニュースで、香川県のスマホ条例。子供をネット・ゲーム依存から守ろうという趣旨があるみたいですが、まったく時代に逆行したバカげた条例ですね。

・スマートフォンなどの使用時間は1日、平日60分、休日90分までとする

・義務教育修了前は午後9時まで、それ以外は午後10時までに利用を終える

・学校などはネット・ゲーム依存対策に協力するものとする

とある支援学校の先生から聞いた話。支援学校に通う生徒たちが言った言葉で、スマートフォンは僕たちのためにある。これのおかげで遊べるし、人とつながる。スマートフォンはたくさんの人の可能性を広げたツールではないでしょうか。直観的な操作、手軽な大きさ、拡張性など、Youtuberやアフィリエイター、プログラマーなどこれからの時代の生き方がぎゅっと詰まっているように思います。学校教育の意味が問われる今の時代に、学校に馴染めない人でもスマートフォンから手に入る情報で、自分の生き方やお金を稼ぐ術を学べる・情報発信できる可能性を広げることができます。発達障害の方と会う機会がありますが、学校・社会・集団に馴染めない、そんな人でも情報収集・発信・コミュニケーションをとることができます。条例まで作ってスマホ・ゲームはダメなんて、その人の可能性を狭めてしまう時代遅れの価値観だと思います。大人がまず広い視野を知らないとダメですね。令和生まれの子供たちにあっさり負けてしまいます。