理事長通信令和2年6月

菩提の家 理事長通信

6月です。蒸し暑くなってきました。そろそろ梅雨を迎え、すぐそこに夏がやってきています。平時であれ緊急事態時であれ季節は廻りまわって来ます。薄着になり、動きやすくなって来ました。畑でサツマイモや夏野菜の世話をしながら、青い綺麗な空と土と野菜たちの小さな苗に囲まれて過ごしていると新型コロナが引き起こしている様々な問題が夢のように思えてしまいます。人間もやっぱり動物ですね。自然環境で過ごす事を忘れてはいけないのでしょう。田舎の僻地と言われる場所で自然と共存して生きている方々にとっては新型コロナなんて全くもってどーでも良い事なのかもしれません。もし、今後、新型コロナを超えるウィルスが発生し、人類がほぼ滅亡しても、自然と共存し、ある意味隔離状態で暮らしている人々は生き残るのかもしれません。便利になった世の中を効率的に活用して生きれば生きる程このような時に脆いものです。

 ところで皆さんのところへは「アベノマスク」は届いたでしょうか!?私の手元には届いていません。ちまたで話題のこのマスクが届くのをわりと楽しみにしているのですが。このマスクについて多方で批判的な意見を聞きます。でも確か、新型コロナの蔓延が大きく出始めた時に世論がマスクを欲したように記憶しています。そこで安部さんは世論に従いマスクの準備に取り掛かったのが確かこの「アベノマスク」です。別に安部さんを擁護するつもりはありませんが、この新型コロナウィルス対策全般、首相が誰であってもパーフェクトな策を打ち出すことは不可能だと思います。また、日本は北朝鮮や中国の様な独裁国家ではないので様々な意見を元に判断と決定を下さなければなりません。リーダーシップ性を問われますが、これを独裁的であると捉える人も存在します。日本は自由が多い分様々な意見があり複雑で難しいです。独裁国家なら簡単ですね。「家を出ない事。しばらくは配給で生活。従わないものは懲罰。」の一言で済みます。しかも多方からの批判の声も上がりません。情報も統制されるので批判のネタも存在しません。

 とにかく今私が思うのは、医療現場で新型コロナの感染者の治療に従事している方々です。防護服を身にまとい、院内のクラスターで何人も感染し、中には命を落とす方もいます。すごい精神力と体力と使命感で働いている方々に御高配があらんことを願います。休業補償等のはなしを聞きますがその一部をこれらの方々の為に使えるような仕組みなどがあれば私は率先して活用します。

PCR検査も条件が揃わないと受けられないとは言うものの緊急事態宣言下、新型コロナウィルスの感染拡大は間違いなく抑えられてきています。また大阪府では吉村知事による「大阪モデル」が宣言され、新型コロナによる自粛状態を解除する方針が出されました。これを綴っている現在は5月19日ですが21日から緊急事態宣言も解かれ単なる自粛状態に入ります。まだまだ油断は出来ませんが各国各地でワクチンの開発や薬の治験などが進んできて新型コロナに対する認識がまとまりつつあります。未知のウィルスの「未知」の部分のベールがすこし風にあおられてチラッと見え始めてきました。引き続き注視しながらも活動できるところは元気にやって行きたいと思います。