先月の理事長の部屋の最後で1年を締めくくってしまいましたがまだ一回残っておりました。と言うことを前置きにしつこく今月でも一年の締めくくりに取り掛かろうと思います。すみません。
先日、菩提幼稚園の方で堺市による補助金監査を受けました。それは堺市が独自で設定する保育所や認定こども園を運営する園に支弁されるものです。適正に使われているのかを調べに来るわけであります。一応大きな指導もなく無事終えられることが出来たのですが、ふと疑問が残りました。堺市独自の補助事業の多さと、それに引き換え障害福祉事業に対する堺市独自の補助の少なさ(ほぼない)に。少子高齢化の波を食い止める(止めることは無理で、マシにする)伴う子育て支援の充実が各市町村で盛り上がり、「売り」になっています。子育て世代の流入によって人口が増え税収が上がります。市町村間で人の取り合いが起きているわけです。また、小さな子どもが増えるとその子たちを保育する、保育士や保育教諭(保育士証と幼稚園教諭免許取得者)がたくさん必要になります。そこで、職員に対する家賃補助や新卒が堺市の園で就職した際に支払われる就職支援金と言ったメニューが用意されています。他には、アレルギー対応加算に栄養士加算などがあり、運営を行う側としてはありがたく、良い環境で子どもたちの保育教育にあたることができます。これらは国基準の上を行く堺市基準のメニューです。お判りでしょうが私の疑問は「これって差があり過ぎじゃないですか!?」と言うところです。確かに制度的に難しい面はあります。保育所や認定こども園に通う子どもたちは堺市のほとんどが堺市在住であり、市単位での補助の効果を出しやすく、障害福祉事業所に通う利用者は市町村の壁を越えます。市の税金が他市在住の利用者に使われることとなります。とは言うものの、保育所やこども園で用意されている補助の中には障害福祉事業所にとっても効果的なものはたくさんあります。職員雇用やアレルギー、栄養士に関することは子どもも障害者も関係ないはずです。
年末に監査を受けながら、「めんどいなぁ、徳昇ではこの監査はないよなぁ、そうか、補助金自体がないからや。」などと頭によぎったわけであります。社会の関心の大きさが補助事業に反映されているようで、別にお金が欲しい(あるに越したことはないですが)わけではなくその「差」が悔しく思うのです。気持ちが荒れます。
しかし自分の思い通りにならない事は誰にでもあるもので自分がそう思っていても自意識過剰である場合もあります。もちろん間違っている事も。立場上、絶対にやってはいけないことは調和を乱すことです。調和と言っても色々です。「人間関係」「地域」「関連施設や学校」「行政」など。調和が乱れたり切れると、今まで積み重ねてきたものが「良い事も含めて」壊れてしまいます。中途半端な中年ですので、気持ちを落ち着けてジェントルに今年を再度締めくくろうと思う次第です。皆様、平成31年と令和元年とお世話になりました。素敵な新年を迎えて下さい。ではっ♪