理事長通信令和2年12月

理事長通信

今年も年の瀬まであっという間の一年でした。サンタクロースさんも無事に役目を終えて今頃はお家でゆっくり新型コロナ対策をしながら過ごしておられる頃でしょう♪感染していないことを祈ります。毎年ご苦労様です。

この一年は新型コロナウィルスに常に悩まされながら皆様もお過ごしになられたと思います。この目に見えない生き物は人間を宿主とし、なかなかの感染力で増殖していきます。厄介なことに軽症なら普通の風邪のような症状であったり、感染していても無症状であったりと、症状がわかりづらく、陽性であってもPCR検査を受けなければ軽い風邪の蔓延ぐらいで片付いてしまい、検査を受けて陽性だと濃厚接触者が特定され、検査を受けて多数が陽性だとクラスター発生で世間が動揺します。基礎疾患のあるなしや、喫煙者か非喫煙者、若いかお年寄りかで症状の出方にムラがあり、統一した対処が困難であることも問題です。重症化基準で対策をおこなった場合、経済が止まってしまい物流も滞り、医療や福祉の現場も打撃を受けます。治安が悪くなることも予想されます。対策の程度を緩める当たり前のように感染数が増え、重症化する恐れのある方は命の危険にさらされますし、自分が無症状でも他の人にうつしてしまわないか不安な気持ちと罪悪感にかられてしまいます。蔓延当初はどのような特徴のウィルスであるのかわからないことだらけでどの対策が有用か思案しましたが、現在は手洗いうがいの徹底、密集回避、マスク着用、大きな声を出さないこと、等でかなり抑えられることがわかってきました。当初私も不思議に思っていたのですが、満員電車内のクラスター感染が起きていないのは、密集していてもマスクをし、しゃべらないからだそうです。基本的な対策が効果的であるのが分かったのと同時に、基本的な事でした対処できないのだと認めなければなりません。

新型コロナウィルス禍の状況はまだまだ続きそうですが、この状況だからこその発見や、これまでの日常のありがたさに気付いた皆さんも大勢いると思います。物事は良い方に考えて、困難でも前向きに過ごす方が間違いなく充実します。コロナウィルス対策をすることによりその他のウィルス感染の数は激減しています。また、生活様式も工夫すれば十分に楽しめます。人の多いにぎやかなところに出かけるのが好きな人が、人が密集しない所、例えば山や海や川に出かけるとまた違った良さを感じるでしょうし、自然の豊かさを再認識することでしょう。地方再生にもつながります。

徳昇福祉会の運営としましても、「新型コロナだから中止する、延期する」という風にするのではなくて、「新型コロナだからこうする、対策して行う」と言ったように前向きに進めたいと思います。

本年も職員一同皆様には大変お世話になりました。新型コロナに配慮しながらも、法人本来の理念通り、利用者の皆が活発に過ごすことが出来る施設運営を心掛けたいと思います。楽しいことが実践出来る令和3年にしたいと思っておりますのでよろしくお願いします。  

それでは良い新年をお迎えくださいませませ♪♪