理事長通信令和2年5月

菩提の家理事長 理事長通信

 5月がスタートしました。例年なら新年度が始まり、ゴールデンウィークを迎えて新しい体制にもこなれて来るころでしょう。しかし、4月は新型コロナウィルス感染防止のために緊急事態宣言が発令し、その後も感染者数がジワジワと増えて、人々の日常を脅かしています。中国の武漢封鎖も解かれ、中国の感染者も当然のごとく増えています。一体何を考えているのやら理解に苦しむところです。これは世界的犯罪行為とも取れます。表向きの感染者数と実態の数が全く違っているようです。

不必要な外出を控え、日々の手洗いうがい消毒を心がけるなどすることが現在行える有効な対処法ですので徳昇としてはこれを怠らず運営を続けて行きます。

 私事ですが、3月29日に新型コロナウィルスで惜しくも亡くなれた志村けんさん、本当に残念で仕方ありません。「笑い」と「死」のギャップがあり過ぎて今となっても信じられず、追悼番組などを見てもいなくなった実感がわいてきません。いかりやさんの付き人から始まり、新井注さん脱退と入れ替わりでドリフターズのメンバーになった志村さんですが、コントの中での動きは独特で若さも相まって鋭く、そして軽やかで、子どもながらに他のメンバーとの違いを感じ、それが面白さに拍車をかけていたように思います。私が社会人となってからの志村さんの印象は、実直にコントを極める職人です。そして、コント以外の番組では、控えめでありながら周りを気遣う優しい紳士。人に対する思いやりが深い人が織りなす笑いは心地良いものです。私も職場では志村さんのようにはもちろんで来ませんが、そんな風な感じでありたいと常日頃思っています。そう言えば追悼番組で、高木ブーさんが「志村は死なないの。ずっと生きている」とおっしゃっていました。喜劇王から喜劇の神になられた志村さんにとって、もはや生死関係はないと言うことですね。どうりでいなくなった実感がわかないはずです。ブーさんのコメントには大変納得しました。

 新型コロナウィルスですが、終息するまでまだしばらく時間を要することが予想されます。抗インフルエンザ薬のアビガンが新型コロナの軽症者に効果が見られると言うことで治験されているようです。日本でも本来2年ほどかかる新薬の承認ですが、それを新型コロナでは4か月程度で承認させるようです。富士フィルムもアビガンの増産体制に入りました。とても心強いです。その他新薬を全世界の医療開発機関が全力で開発してくれていることと思います。ワクチンと薬さえあればほとんど何とかなりそうなので待ち遠しい限りです。

 徳昇でも、皆で楽しみにしていたイベントなどが延期となります。早く終息し、実現させたいです。今は来るべき終息の日に向けて少しの間ですが皆の元気を温存してもらい、菩提らしく活発に活動できる日が復活した時に爆発させてもらいたいです。すこーしおとなしい目にしておきながら、徳昇福祉会は引き続きましてみんなと共に、新型コロナに気を付けながら元気にやって行きたいと思います。