理事長通信令和2年3月

菩提の家 理事長通信

毎日車に乗りますが、フロントガラスに霜が降りていたのは3日、我が家の愛犬ジャックの水飲みにうっすら氷が張っていたのは1日。日本を象徴する四季の内の「冬」がなく、いささか物足りなさを感じながら今年度最後の3月を迎えました。「四季折々の日本」から「三季折々の日本」になるのでしょうか。四季もあるのが珍しくて三季になっても不満を言うのは罰当たりじゃないかなと思います。

 今年度を振り返ると、天皇陛下が即位され元号が令和に変わったことは大きな節目でした。身勝手な京アニ事件、昔からあったであろうあおり運転と高齢者ドライバーの暴走事故、今更ながらの日韓関係の悪化、首里城が燃え官邸では桜も萌える、消費税10%の開始、芸能界の反社会と薬物問題、日本からいなくなっちゃったカルロス・ゴーン。いつもいろんなものをまき散らす中国のコロナウィルスと、なかなかの盛りだくさんな1年でした。ひとつひとつ上げていくとそのどれもが最近の事のように思えてきます。最近のものもありますが。

そして時代を象徴する著名な方も何人もこの世から旅立たれてしまいました。高島兄弟の父で「イエーイ」の高島忠夫さん、評論家で「だいたいやねぇ」が口癖の竹村健一さん、言わずと知れたジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん、「金ピカ先生」こと佐藤忠志さん、在任中「123便の件は墓場まで持っていく」と言って持って行った中曾根康弘元首相、400勝投手の金田正一さん、サッチーの旦那の野村克也さん・・・他にもたくさんの方が亡くなりました。年を食ったせいか自分の若い時に活躍されていた方たちの訃報を聞くと言葉には表現しづらい何とも言えない、悲しさでもない、むなしさでもない、何とも言えない気持ちになってしまいます。一体これは何なのか。まだもう少し生きないとわからないのかもしれませんね。

そんなこんなで物思いに耽っていると、ふと気づきました。2020年度は社会福祉法人徳昇福祉会設立10周年です。「アッ!!」と言う間でしたがその中にいろいろな事がありました。おかげさまで10年続けさせて頂いております。この10年の感謝の気持ちを燃料にこれから先の10年も運行させたいと思います。障害福祉に関してド素人ばかりで始まりました。今もたかだか10年で未熟なもんです。傲りは絶対に禁物。しかし元気いっぱいで運営するのが徳昇福祉会です。ここはどこにも負けたくないと思います。「人に優しく、思いやりが溢れる」のが一番です。私がこの10年で学んだことのほとんどはこれです。きれいごとかもしれませんがこれなんです。教育の分野で50年、内園長として43年の経験を積み、周りから尊敬される母を目指す気持ちでやっています。周りで失敗する人も成功する人も普通の人もいろんな人を見てきましたが、これです。こんな青臭い人間が理事長の徳昇福祉会ですが令和2年度も引き続きましてよろしくお願いします♪令和2年度と10周年を迎える徳昇に健やかで爽やかな風が吹くことを♪♪